NWAの意味と起源
「NWA」とは「Northwest Africa(北西アフリカ)」の略で、北西アフリカ地域で発見された隕石に与えられる分類コードだ。
この地域には広大な砂漠が広がっており、隕石の採取に適した環境が揃っている。
NWA隕石の範囲と主な採取国
NWA隕石の「北西アフリカ」とは、具体的にはアルジェリア、モロッコ、マリ、モーリタニア、ニジェールなどが含まれる。
このエリアで採取された隕石は、ほぼ一律に「NWA」のコードを付けられ、地域ごとの詳細な区分はされていない。
なぜNWA隕石が多いのか
この地域での発見数が多い理由は、まず砂漠が広がっているため隕石の見つけやすさが他の地域よりも優れている点だ。
砂漠の中では隕石の黒い外観がよく目立つため、長い年月を経ても見つけやすい。
また、隕石収集や取引が盛んで、隕石ハンターなどの多くのコレクターや商人が採取活動を行っている点もある。
NWA隕石の分類と管理
NWA隕石は、個別に管理されるわけではなく、発見された順に番号が付けられる。
そのため、同じ地域で発見された隕石でも、同一の起源を持つかは分からない場合が多く、細かい分類には限界がある。
ただし、特に注目される隕石(たとえば、月や火星由来のもの)は厳密な検査が行われ、特別な扱いがされる。
NWA隕石の魅力
NWA隕石は多様であり、様々な種類の隕石が見つかっている。
そのため初心者から上級者まで楽しめる隕石の宝庫ともいえるだろう。
また、北西アフリカの壮大な砂漠からの神秘的な贈り物として、コレクションの一部としても魅力が大きい。
有名なNWA隕石
NWA隕石で最も有名なものは「NWA 869」。本物、偽物含め多くのNWA 869隕石が市場に流通している。
他にもNWA 2086(炭素質コンドライト、CV3)、NWA 16535(月隕石)など、多様で注目すべき隕石が多数産出されている。